その兄弟は、あまり似ていない。 兄はすべてを忘れようとし、弟は全てを記憶しようとする。 そんな正反対の兄弟。 兄には恋人がいた。 二人は、小さな喫茶店を営んでいた。 ささやかながらも幸せな暮らしだった。 何事もなかったかのように日常は過ぎる。 けれど人は、何もかもないことにして生きることなんてできない。 何もかも覚えていることだってできはしない。 ただひっそりと憶いを、めぐらせるだけ。 お知らせ 公演情報 ご予約方法 リンク